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せつめい椿
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「んー……じゃあいい加減説明しよっか~
このままじゃ般若の顔したジジイが乗り込んでくるよ」
「あ、はい」
椿さんはよっこらせっと立ち上がり、僕と向かい合わせに座った。
僕は正座をして頷く。
「えーっとまず、零ちゃん自分が何でここにいるのか分かる?」
「……わ、分かりません」
返事を返すと、「力入りすぎ」と少し笑われた。
……確かに肩がガチガチに強ばっていた。
うぅ~、リラックスしなきゃ。
「だよねぇぇ~。
ざっくり説明すると、神社で零ちゃん、『連れだして』って願ったじゃん? それであそこの神社見張ってたジジイが『連れてくる』とか言って急に零ちゃんのこと眠らせて連れてきちゃったわけぇ~」
「え、え、そうなんですか」
「なんせアイツも気まぐれだからさぁ~。 本当気まぐれに付き合わされて迷惑だよね~」
……気まぐれ、かぁ。
ユキツネさんって、いい人だ。
気まぐれでこんな僕によくしてくれるんだもん。
「で、ここがどこか、なんだけど。
ここは君たち人が住む世界とは全く違って、人と異なる種類の生き物がたくさんいてね……うーん、異世界って考えといて。
そんで僕達が今いるのがお宮。全国の神社に繋がってたりするスゴい所なんだけどね。
まぁ、お宮のことは説明してもし切れないからここら辺で終わりにしとくね。
とにかく、今日から零ちゃんはジジイのせいでお宮で暮らすことになりました!ってことだよ!」
椿さんは得意気に説明を終わらせた。
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