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どうしてこうなった
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「ねぇねぇねぇこっちは!?」
「可愛いーー!! いいじゃないいいじゃない!!」
「零ちゃんかーわい!!」
「ぇ、あ……は、はい……?」
次々空を舞っていく綺麗な着物と響き渡る黄色い悲鳴。
……と、ただ立ちすくむ僕。
どうしてこうなったかは、三十分前に遡る。
*
「……あ、あの、今どこに向かってるんですか……?」
あれから、椿さんは鼻歌を歌いながらどこかへと向かっている。
「ん?それはぁ~……」
椿さんはある部屋のドアに手をかけた。
「ここで~す!!」
そして思い切り開け放つ。
そこはお洒落な美容室の様な部屋で、鏡や、溢れんばかりの洋服や着物が高い天井につるしてある。
その中ではじぇーけー?の様な可愛い女の子が沢山いた。
僕らがいきなり入ってきたので一気に見られて、顔が火照る。
「ここは、人の世の理髪店とか服屋風の部屋だよぉ~」
「ぇ、ぁ、はい」
椿さんはそう言って僕の肩を持ち、女の子達に向かって叫んだ。
「みんな~、この子のことイケてる感じにセットしてくれない?
服も着物だったらなんでもいいから見立ててあげてよ!!」
それを聞いて、女の子達の目がキラッと光った。
「……ぇ」
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