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酔っぱらっちゃった
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また梅ジュースに手を伸ばそうとすると、菊池さんがあっと声を漏らした。
「そ、それ梅酒ですよ!」
うめ、しゅ……?
椿さんもビックリしたように僕を見た。
「わぁ、顔真っ赤だよ!? 飲んじゃったの!?」
訊かれたので頷く。
飲んじゃいけないものだったんだろうか。
でも、これを飲んでからふわふわして気持ちいいんだ。
「ごめんなさぁい……」
ごめんなさいの気持ちをこめて椿さんにぎゅーっと抱き付く。
前、きいたことがあるんだ。
ぎゅってするとムカムカしなくなるって。
「……酔ってるなあ……」
よってる? ぼくが? そんなはずないよ。
「おーい、ジジイ!!」
椿さんは手をぶんぶん振って誰かを呼んだ。
すると、面倒くさそうな顔をしてユキツネさんがこっちに来た。
ユキツネさん、かっこいい~
「ユキツネさん!」
「……なんだお前」
「零ちゃん、酔っぱらっちゃったんだよね~」
「はぁ!?」
ユキツネさんは一気に顔を驚きの色で染めた。
ぼく、よってないよ?
「部屋まで連れてってあげてよ」
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