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ユキツネの回想
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次の日、『待春の山の狐さんのお嫁さんを決める』とかいうふざけた会議に出席していた。
ちなみに待春の狐さん、とは私のことだ。
皆どうしてそんなお節介をするのかわからん。
自分の嫁くらい自分で決めるわ。
自分が主役の会議なので欠席、というわけにもいかず。
椿をあの子のもとに回した。
心配だったので鬼の子に饅頭を握らせて一走りさせると、椿はやはりあいつを困らせているようだった。
……ここで助けたらなついてくれるだろうか。
会議はだんだん飲み会と化してきている。
抜け出すのは容易かった。
だが、助けにはいったはいいものの、椿と口論して喧嘩わかれした。
自分でも何で口論してしまったのかわからなかった。
ただ、べたべたとくっつく二人を見たらいらいらした。
その日の夜こと、椿に呼び止められた。
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