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ミケさん
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「ほら、ここだから!」と半強制的に風呂場に押し込まれる。
風呂場はいつか見た銭湯のようで何故かわくわくしてしまった。
……あ、でも誰かが入ってきちゃうかもしれないんだよね。
今は昼だからそんなに人がいないけど、いそいで入っちゃおう。
帯に手をかけると、
「はぁ~い、零ちん!」
という聞き覚えのある超低音に話しかけられると共に、肩に手を置かれる。
びっくりして心臓が縮み上がった。
「あはは、大丈夫かしらぁ?」
「ミケさんんん……! 驚かせないでください……!」
能天気に笑うミケさん。
全然気付かなかった。
僕はむっとして頬を膨らませる。
「これからお風呂?」
訊かれてはっとする。
どうしよ、時間ずらして入ろうかなぁ……
ミケさんはというと、別になんともないという風に
「一緒に入りましょうよ~」
なんて言っている。
……けど……
うじうじしていると、ミケさんは肩をすくめる。
「一緒に入るからね。決定」
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