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昔から、ずっと好きだった。
それこそ、初恋はいつだと聞かれても分からないくらい前から、この想いは続いてる。
君は、『君の隣は僕の居場所だよね』なんて、子供らしからぬセリフを吐いてくる僕を、隣に置くのを笑って許してくれたよね。
それが彼にとって、弟を可愛がるような気持ちなんだと知りながらも、嬉しかった。
・・・それくらい、好きだった。
「弘樹、」
そう呼ばれるたびに自然と口角があがって、頬が染まる。
なにをしても手に入れたい、そう思って過ごした。
でも、いざ告白しようとしても上手く言い出せなくて。
年月は過ぎ、海斗はいつの間にか高校生になってた。
海斗がいなくなった中学校はとてもつまらなくて。
この前までは同じ制服を着て、一緒に学校に通っていたのに・・・
と、寂しかった。
毎日同じ時間に、窓の外を歩く海斗を見つけるだび、思わずため息がでるくらいそう思った。
・・・重症だった。
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