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しかしその時、
「えっ・・・?」
僕は前のめりに手を伸ばし、颯先輩にぶつかっていた。
・・・なんで?!
「あっ・・・!」
下のほうの廊下から鈍い音が聞こえた。
そして、思わず下を覗き込もうとして
僕の足元の廊下に、水がたまっていることに気付いた。
窓の方を見れば、少しだけ空いた隙間から、雨が入り込んでいることがわかる。
これで滑ったのか、と今更気付く。
・・・そして、同時に悟った。
「ぼ、僕は何て事を・・・っ!」
自分のしてしまったことの重大さを。
そして、自分がやろうとしていたことの重みを・・・。
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