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幸せと選択
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「ただいま…」
「兄ちゃんお帰り!……って、どうしたの、顔真っ青だよ。何かあった?」
「なにも、ないよ……」
「……?」
「俺、勉強してくるね」
「お、おう…」
勝の横を抜けて階段をのぼって自分の部屋に入った。
閉めたドアに背中を預けて、その場にずるずると座り込む。
……これでよかったんだ。
これが、大泉くんにとっての、幸せ…。
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