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ものすごいところに来ちゃった?!
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さっきの部屋もすごいきらびやかで豪華な…というかものっそいゴージャスな造りだったけど、あの部屋が一番狭くて古かったらしい。
嘘だろ。ボンボンかよ。
歩いてきた廊下も大理石だったし。宮殿かよ。
中庭にはショッピングモールやら、メンズファッションショップやら、ゲームセンターやらが陳列してたし。アミューズメントパークかよ。
学校案内MAP(及びアミューズメントパーク案内MAP)を握りしめていたあたしはそりゃあ迷いに迷ったさ。
テーマパークなんだもん。アミューズメントパークなんだもん。学業がオマケみたいなところなんだもん。
勉強しろよ。ボンボンがぁぁぁ!!!
と心の中でツッコんだあたし。そして、同時にこう思うのだ。
もしかしてあたし、すごいところに来ちゃった?
「2580室…2580室…。」
ところで、このVG学園にはもちろんのごとく、学生寮がある。それはそれはおおきなリゾートホテルのような建物のなかには金持ちのどら息子(想像)が快適に過ごしているっぽそうだ。
どら息子かどうかは知らないけど。
そうこうしている内に、これから過ごす2580室に到着。無駄に遠かった。
なんで、こんなに無駄に豪華なのにセグ●ェイが無いんだろ?
ゲームシナリオライター友寄征から、ソシャゲ恒例の初心者ログインプレゼントでもらったかばんのなかに確かルームカードキーがあったはずだ。
2580室の扉を解錠して、中にはいる。
気分的には旅行で訪れた、某テーマパークの系列リゾートホテルに一泊ゆらり旅気分。特番は組めなそうだ。残念。
家具は完備されていて、それも北欧家具だらけ。嫌いじゃないけど。むしろ好きだけど。
そして広々としすぎな部屋。広々としすぎ。ロイヤルスイートスイート?…おぉ。なんか、しっくりきた。
これから、一人で過ごすのかぁ…。
「なんか、落ち着かないなぁ。」
「なにが落ち着かない?結構、頑張ったのになー。」
「いや、広々としすぎてて…。って、友寄征?!!」
涼しい顔してソファーでくつろいでいた友寄征が、ついさっき別れたばかりの友寄征が、イケボな友寄征が、そこにはいました。
しーちゃん、軽くホラーです。
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