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風呂嫌い
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食べ終わって少し話したあと、風呂に入んないといけないことに気がついた。
「望勇は風呂一人で入れんの?」
というか、ちゃんと風呂入らせて貰えてたのだろうか…??
聞いた途端隣で笑っていたそいつから笑顔が消えた。
「ぃ…ぃや …ボク…悪いことした…??ごめんなさいするから…、お風呂はいやぁ…」
そう言って俺から少し離れ、首がもげそうなほど首を振って、涙目を俺に向ける。
「大丈夫だからっ!入りたくないなら入らなくても…」
急いでそう言ってそいつを撫でようとする。
手を伸ばすとビクッと肩を揺らしたが、頭に手を乗せた瞬間に、震えんのも、涙を流すのも、歯を鳴らすのもやめて俺を見た。
「風呂…嫌いなら入んなくていいから、
今日はもう寝るか?」
もう一度なるべく優しくそう聞くと、
そいつは小さく頷いて
「…嫌いに…なってない…??」
と聞いてきた。
「嫌いじゃねーよ。ちゃんと好きだから」
そう言って頭をワシャワシャすると嬉しそうに目を閉じて笑った。
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