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なんとお揃い
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そのあと、さっきのを外出用の服として、
部屋でずっと着ていられるあったかい厚手のパジャマと下着…パンツ・シャツを3つづつ、二足入りの靴下を1つカゴに入れてレジに行った。
レジではさっきの店員が「これ、さっきのお詫びに…弟のお下がりですけど」と靴をくれた。
確かに汚れるけど今履かせてる俺のサンダルよりは
だいぶマシで感謝した。
俺も大学生な訳で、たいして金もなく、靴をどうしようかと思っていたから。
生活費も残さないといけなかったし。
…しかもパジャマ買うときなんてすごい苦戦した。
『…橘さんにさっき借りた服…パジャマ…』
『いやいや、あれ俺の。しかも寒いから却下』
『…でも、一番いっぱいきる服なんでしょ…?』
『ま、まぁ…』
『じゃあやっぱり…』
…と。
パジャマを知らないあいつに「一番多く着る服」と教えたのが失敗だったのか、「一人の時も寂しくないように橘の服がいい」だとか「お金かかんないし、橘さんのが一番あったかい」だとか…。
さすがに俺の服はダメと押し切って
最終的にお揃いで同じパジャマを買った…。
まぁ俺も冬パジャマ無かったからいいけど…。
「あと行きたいとこある?」
店を出て車に荷物を運んだ後望勇にそう聞いた。
「もう十分です!」
明らかに嬉しそうに、元気いっぱい返事するそいつに微笑みながら頭を撫で、
「じゃあお前が好きそうなところに行って、今日は帰るか」
と言う。
望勇は首を傾げて「ボクの好きなとこ…?」と復唱する。
うなずき返して手をつなぎ、今度はちゃんとした格好でその店に向かった。
…向かう先は……
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