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翌朝
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…あいつ大丈夫かなー....
塾の講義中ずっと窓の外を見ていた。
昨夜、少しかわいいリボンで巻いた鉛筆3本と紙の束を枕元に置いておいた。
朝起きて望勇がそれをみた瞬間なんて…
子供が◯◯レンジャーのショーを見に行った時以上に輝いた目をしていた。
「もらって…いい?」なんて、しっかり自分のもののようにそれらを抱えた状態で聞かれても
「ダメ」なんて言える奴、この世にいないと思う。
今頃絵でも描いてんのかな…
帰ったら絵を見せてもらおうと思いながら、
先生の話に耳を傾けた。
side 望勇
…だ、だめ…かも…。
時計を見るともう12時を過ぎてしまった。
12時過ぎには帰ってくるって、確か言ってたから、
絵、絶対まにあんない…。
橘さんが出て行ってから、ずっと、頑張って描いてた…はずなのに、
まだ、描けてるのは橘さんの頭だけ…。
本当は身体もちゃんとかいて、
「ありがとう」
って文字も添えたかった…。
漢字はわかんないから全部ひらがなになっちゃうけど...
けどまにあんない…。
明日見せるんだったら、今日は内緒にしておきたい。
いつ帰ってくるかわかんないから隠しておくべきか、いま頑張ってぎりぎりまで進めるか…
う〜ん……
_ガチャッ
「っ?!!」
帰ってきた?!?!
ボクは慌てて立ち上がった。
隠す場所…どこにしよう…
でも勝手に棚とか開けれないし……
わたわたと部屋の中を見回してると、
くらっとして……
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