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いつだって
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主さまは知らない…いや、気付いていない
前に一緒に居たこと、同じ景色を見て…同じ時を過ごしたこと
「ねえ、主さま…その写真立ての人、誰ですか?」
テレビの前に飾られた写真立て
主さまの他にもう1人写っていた
「懐かしいな…そういや、こいつも蓮なんだよなー名前笑仲良かったっけ。」
懐かしそうにその写真立てを見た
「そうなんですか…その人、今はどこに?」
少しずつ聞いてみる
「あ…死んだよ、去年…今ぐらいの時に」
ああ…やっぱりそうなんだ
「そうですか…」
やっぱり、俺は………
「おーい、楽!!何つったってんだよ、遊びいこーぜ」
いつもそうやって、一人でいた俺に声をかけてくれたのが蓮だった
「ちょっと待って!!うわあっ!?」
運動神経の悪い俺はいつもコケてた
「あはははは、楽のヤツまた転んでやがる笑」
「運動神経悪すぎ笑」
「だっせぇ笑笑」
相変わらず笑いものだ
それでも、蓮は違った
「ごめん…蓮」
すっと手を差し出してくれる
「ほら、立てよ。あんなの気にすんなって」
いつでも蓮だけは、俺の味方についてくれた
そして、高校に入学した時
俺達の環境は大きく変わる
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