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「風呂ありがとな。……ところで、何かなこの服は?」
「おー似合う似合う!イイデショ!彼シャツ!」
やっぱりこいつアホだった。
風呂から上がり、置いてあったのは智鶴のぶかぶかのYシャツ一枚で。
着替え用意するにしても、もっとなんかあっただろ!案の定、確信犯だし。
それでも何も着ないで出て行くわけにもいかず、仕方なく袖を通したが…。
やっぱりヤダ!なんか足がスースーして変な感じ。いくら夏だからって、人の家でYシャツ一枚って…。
大体、こいつのYシャツってこんなでかいの?本当に同い年かよ。
俺も確かに背丈は低い方だが、こんなに体格差があるなんて知らなかった。
「だあー!何が彼シャツだハゲ!!俺のことチビだっていいたいのかくそが!」
「いいじゃんかわいいんだから。じゃ、俺も風呂入ってくるわー。」
「は!?俺このまま??」
小憎らしい笑顔を浮かべて、智鶴は颯爽と風呂場へ向かってしまった。
俺はまさかの放置プレイで呆然と立ち尽くす。
いやいや、あり得ないだろこの格好は。俺まで変態だと思われてたまるか!
別に誰に見られるわけでもないが、嫌なものは嫌だ。
勝手知ったる他人の家。智鶴のタンスを開けて服を漁るが、あの野郎。
いつもあるはずのズボンが一着も無い。わざわざ隠しやがった!!
俺の行動なんてお見通しということなんだろう。なんて手の込んだ悪戯か。
「くっそ……さみぃよばーか。ヘンタイやろー…。」
なんでこんな目に…。今日は全く散々だ。
このままでいるのは嫌なので、仕方なしに奴のベッドに潜り込む。
……良かった、イカ臭くない。
あいつなら朝起きがけに一発抜いてそうだしな。その心配は杞憂だったようだ。
布団からは、当たり前だけれど智鶴の匂いがして。
気付くと、俺は寝てしまっていた。
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