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テツヤとバスケ
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俺は、テツヤに内緒でバスケを習い始めた。
テツヤに教えてもいいと思うが、それで原作が変わるのは避けたい。
……俺がこの世界に転生したことで、もう原作が変わってるかもしれないけど。
バスケは、楽しかった。
ほとんど初心者の俺だが、だんだんルールとかコツが分かってきた。
ゴールにボールが入った時、仲間が褒めてくれた時の嬉しさは今まで俺が感じたことのないものだった。
転生前は体育が嫌いだった……特に球技。
バスケはいつも敵を追いかけるだけ、自分からボールを取ってシュートしたこともなかった。
……一応、ボールを取ってパスは何回かしてたけど、いつも自分からは行かなかった。
理由は、自信がないから……足手まといになるから。
そんなんで、今まで体育にいい思い出がない。
でも、この世界に来てバスケがこんなに楽しいと知った。
それに……小学生ってこんなに身体が軽いんだ!!
若いって素晴らしい!!!
なんて、ちょっとジジ(ババ)臭いことを考えた。
「美月くん、今日ボクの家に遊びに来ませんか?」
テツヤから遊びの誘いがきた。
もちろん、返事をOK。
今日は、学校終わったらテツヤの家で遊ぶぞー
『お邪魔します。』
「どうぞ。」
学校から帰った後、いったん家に帰ってランドセルを置いてきた。
ちゃんと、お母さんにテツヤの家に行くことは伝えたし大丈夫だろう。
「飲み物、持ってきました。」
『ありがとう。』
テツヤが飲み物をテーブルの上に置いている時にお礼を言って、テレビのリモコンに手を伸ばす。
何回かテツヤの家で遊んだりしてるので、こういうやり取りは慣れた。
今日、シゲヒロは家の用事で遊べないらしい……残念だな。
テレビをつけたら、バスケの試合の実況がやっていた。
『あっ…。』
ここでか……なんて思いながら、テツヤの方を見ると食い入るようにしてテレビを見ていた。
「……美月くん。」
『うん?』
「これって、バスケですよね?」
『う、うん。』
うわぁ、すごい目がキラキラしてるよ。
こんなテツヤ、滅多に見られない。
そっか、テツヤはこの時にバスケに興味を持ったんだね…なんて思った。
「美月くん、今日ボクの家に遊びに来ませんか?」
『テツヤ、今日俺んちで遊ばないか?』
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