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約束
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「美月君。」
『うん?』
「今日も帰りにバスケしませんか?」
テツヤからバスケの誘いだ。
もちろん、OKと言いたいが……。
『ごめん、今日は用事があるんだ。』
そう、今日は習いごとのバスケがある日だった。
「そうですか、残念です……。」
シュンとするテツヤを見ると心が痛む。
『明日は、空いてるから。明日は一緒にバスケしよう?』
「…はい。」
良かった、少しは元気出たみたい。
俺は、今日があの約束の日だとその時は気付かなかった。
次の日の朝。
『テツヤ、おはよう。』
「おはようございます。」
いつものように、挨拶をかわす。
「…美月君。」
『うん?』
「昨日、荻原君と約束しました。お互い中学のバスケの試合で全力で戦おうと。」
『…!そっか。』
あーまさかの昨日だったとは……。
あぁ〜見逃した!!
もう、タイミング悪いんだから!!!
なんて、心の中で思いながら
『戦えるといいな。』
「はい。」
テツヤの目は真っ直ぐだった。
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