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番外編 好きな人②
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翌日、八尋は任務で家を空けることとなった
今度は関西まで行くためも今日中には帰れなさそうだった
浬が玄関まで見送りに来ていってらっしゃいと
手を振る
しかし八尋はじっと浬を見て何か言いたげだ
「何?」
「いや、いってらっしゃいのキスとかねぇのかなって」
その言葉にかぁっと顔を真っ赤にさせる浬
あわあわとする彼の隣には帳がいる
一応八尋が任務に行くとき帳も見送るのだが
こんなノロケに呆れるような表情をする
そしてそんな彼に焦るのは浬だ
焦っている浬に八尋は笑いを堪えるような仕草をする
そこで気付いたがこれはわざとだと浬は思った
帳がいる前でそんなことを言って反応を楽しんでいる
ついでに言うと帳の反応も楽しんでいるように見える
「はぁ……
いいからさっさと出ろ
遅れるぞ」
痺れを切らした帳が八尋を急かす
それにはいはいと笑いながら玄関のドアを開け
出掛けようとする
「待って八尋」
するとそれを浬が引き留めた
そして八尋の頬にキスをした
まさか本当にキスをされるとは思っていなかった八尋は目を丸くした
「………っ!!」
「いってらっしゃい」
「い、行ってきます……」
そう言って八尋は頬を染めながら家を出た
それを冷めた目で帳は見ていた
「お前もさっさと準備しろ」
「あ、うん」
八尋が任務に行った後は浬は施設の仕事だ
半吸血鬼の子供たちがいる協会の施設
浬はそこへ週3で行っている
浬は支度をし帳の運転する車の助手席へと乗り込む
施設は協会の近くにある為こうして帳に送ってもらっている
そして施設へ向け帳は車を走らせる
着いた先の施設は教会のような外観でとても綺麗な所だ
「ありがとう帳
いってらっしゃい」
「ああ」
浬を無事施設へ送り届けた後帳は協会へ向かった
そして浬はいつものように施設へと入っていく
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