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七瀬『…元彼なんですか。』
乱菊『あぁそうだよ。』
そっか…
元カレ、そう聞いて冷えていく心。
何でか分からないけれど、ここから消えたい。
でも、腰が…
どうすることも出来ない状況に本人に聞いてみる。
七瀬『会長は明原さんと踊りたいんですか?』
僕の質問に即座に否定しようとしたらしい。
紅華『はっ?なわけっ…』
だけど僕の知らない何かがあるらしい。
乱菊『約束、忘れてないよね?』
約、束…
紅華『チッ…わかった、悪いな穂波。』
約束と聞いて僕に謝る彼。
…会長は元カレを選んだ。
さっきまで、あれ程に楽しかったのに…
僕が拗ねてたから?
もう少し、大人しくしよう。
七瀬『…なら、僕は伴奏を担当します。』
やけにスっと口から出た。
榊『俺とは踊ってくれないわけ?』
この人の考えていることはよく分からない。
僕を励まそうとしているのかな?
七瀬『…はい。
伴奏申請、とおしておいてください。』
少し冷静になると立てるようになっていた。
そのまま立ってみんなに軽く会釈をする。
七瀬『それでは皆さん、さようなら。』
ガチャッ
紅華『穂波!』
もしここで呼び止めたとして、何か用があるのだろうか。
僕は呼ぶ声を無視して親衛隊室に向かった。
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