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かき氷
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「あ、あのっ!私、友達も待ってますし…。」
「その友達も一緒で良いよ。こっちで僕らと楽しく遊ぼうよ、ねっ?」
「ちょっ!離して下さいって。」
どっかで見たよな女の子が、2人組に絡まれて、困っとる。
って、あれ。エリやんか。
「おぉ、エリ。なんや、こんなとこにおったんか。探したで。」
のんびり俺が声を掛けると、バーのある店の前で、エリは勢いよく振り返った。
「あっ、ヒロくん!」
あからさまにホッとした顔でこっちにやってくる。
「で?そちら、ドチラさん?」
俺らを見て、舌打ちしたヤツラは、ほんのり酒臭い息を吐きながら、どっかへ消えた。
「あっちでクミも待っとる。行こか。」
「うん!!かき氷買って行こ♪」
メガネの大人しそうな顔立ちとは真逆の、メリハリバディ。
それに、この少しズレた受け答え。
あの2人組みが目をつけたんも、ちょっと分かる気がするな…。
俺は保護者気分で、かき氷をスムージーとカラアゲに変えさせた。
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