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scene 13
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祐哉 ...怒ってる?
一樹 怒ってる!
祐哉 ...ごめん...
一樹 嘘、怒ってないよ。
祐哉 本当に?
一樹 本当だって。気にするな。
祐哉 ...うん...
一樹 それにしても、祐哉料理上手いな。
祐哉 そう?
一樹 うん、美味い。
祐哉 ほら、うち母子家庭だから。
一樹 お母さんに代わって?
祐哉 うん。弟、小さかったしね。
一樹 祐哉、結構苦労してるんだな...
祐哉 でもそのお陰で一樹さんと逢えた...だから今は、あの苦労に感謝してる。
一樹 そうか...
祐哉 ねぇ、一樹さん...本当はこんなこと聞きたくないんだけど、一つだけ聞いていい?
一樹 ん?何?
祐哉 一樹さん、彼女とかいなかったの?
一樹 前はいたけど、仕事が余りにも忙しくてさ。「私と仕事、どっちが大事なの!」って...例の良くあるパターンでバイバイ...
祐哉 そうなんだ...
一樹 仕事か彼女か...どちらか一方だけなんて選べないだろう、全く違う次元のものなんだから。
祐哉 でも、その元カノさんの気持ちわかるなぁ...
一樹 わからなくていい!!
祐哉 (笑って)淋しかったんだよ、きっと。だから一樹さんに甘えたかったんだ。
一樹 そこは理解出来る、少しだけ...
祐哉 ちょっと優しい言葉掛けてあげてたら、二人の関係性違ったんじゃないかな。
一樹 だとしたら、今はないよ。
祐哉 何で?
一樹 あのまま付き合ってたら、俺、あいつと結婚してたから。
祐哉 そっか...でもやっぱり今はあるよ。
一樹 ん?
祐哉 僕達はちゃんと出逢って、ちゃんと恋をする。これは逃れられない宿命なんだ。
一樹 宿命?
祐哉 そう、宿命。だから僕は一樹さんを見つけた。
砂浜で見つけたダイヤ...いつかの、臣瑚さんの言葉が甦った。
一樹 もしかして俺、祐哉の宝物?(笑う)
祐哉 そう、一樹さんは宝物だよ。僕の大切な宝物なんだ...
一樹 大した物じゃないけどな。(笑う)
祐哉 そんなことない!この世にたった一つしかない、大切な物...じゃない、大切な人だよ...
一樹 祐哉がそう思ってくれてるならそれで良し!さーて、さっさとメシ食ってデザート食わなきゃ!
祐哉 デザート?ごめん、それは用意してない!何か買って来ようか?
一樹 何言ってんだよ。デザートは、お前だろ...
祐哉 ...ヤバっ...一樹さん、僕撃沈した...
一樹 ふふーん...(笑う)
祐哉 今の、僕の上目遣いよりヤバいって!!!
一樹 だろ?俺、いっつも祐哉に翻弄されっ放しでさ...だから何か気の利いたセリフで、いつか祐哉落としてやろうってずっと考えてたんだ。
祐哉 本当、心臓に悪いって!!
一樹 そうか?それじゃ大成功だな。(笑う)
祐哉 一樹さんさぁ、本当にカッコいいんだから、何処でも気軽にそんなこと言っちゃダメだよ!!ちゃんと自覚してる?
一樹 自覚なんてないよ。俺、自分のことカッコいいなんて思ったことないから。
祐哉 お願いだから、ちゃんと自覚して!!!
一樹 自覚ったってなぁ...
祐哉 とにかく!女子の誘いには気軽に乗らないで!いい?
一樹 はいはい...
祐哉 一樹さん!!!
一樹 わかったって!それより、祐哉...
祐哉 ん...?
一樹 デザート...食わせて...(キスする)
祐哉 ん...いいよ...
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