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EGOISTE 6
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智之 ん?ここは?
臣瑚 この上マンションになっているんです。最上階が僕の部屋です。
智之 へぇー、凄いところに住んでいるんだな...
臣瑚 お店移る時の条件です。まぁ、移籍金みたいなものかな。ここなら、店出るのも帰るのも楽だし。さぁ、どうぞ。
智之 ありがとう。お邪魔するよ。
臣瑚 そんな、お邪魔だなんて...これからは自分の家だと思って欲しいな...あの...
智之 ん、どうした?
臣瑚 何て呼んだら...いいですか...?やっぱり、課長さん...?
智之 名前を呼んでくれて構わないよ。俺もそうさせてもらうけどいいかな?
臣瑚 はい...じゃあ...智之さん...
智之 ん...(抱き締めて)何だ...?
臣瑚 呼んでみたくて...
智之 そうか...臣瑚...
臣瑚 はい...
智之 正直言うと、俺は男を相手にしたことがない。だから、その...どうしたらお前を満足させられるのか、わからないんだ...
臣瑚 そんなこと...
智之 ちゃんと教えてくれないか?
臣瑚 僕を...(キスする)
智之 僕を...?
臣瑚 愛してくれれば...それでいい...
智之 わかった...
この夜僕は、初めて本気で愛した人に抱かれた。正直、どんな風に抱かれたか、良く覚えていない。それくらい緊張していた、恥ずかしいけど...それは智之さんも同じだったみたいで、僕の肌をなぞる指が、微かに震えていた...
智之 寒く...ないか?
臣瑚 大丈夫...
智之 満足...してもらえたのかな...
臣瑚 智之さんに抱かれた、それだけで僕は満足だから...
智之 そうか...
臣瑚 やっぱり...帰るんですよね...
智之 臣瑚さえ迷惑じゃなかったら、今夜は側にいさせて欲しい。ダメか?
臣瑚 ダメなわけ...ないです...
客の家庭に足を踏み入れない、絶対口にしないというのがこの世界のマナー。ナンバーワンとして、この暗黙のルールは当然守ってきた。でも今は...ナンバーワンとしての矜持などどうでもいいと思ってしまう程、彼の全てが知りたかったし、全てを独占したかった。
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