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△君との出会い▼ 1
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季節は1月。
君と出会った忘れられないあの日は、雪が降っていた。
「寒っ…」
大学の講義が終わり、あまりの寒さに肩をすくめながら立ち上がった俺は、家へと帰ろうとしていた。
「那智~、俺ら鍋パすんだけどお前もどう?」
「あーごめん、パス。今日は帰るよ、また誘って!」
「ちぇー、次はタコパするから絶対来いよ!」
友だちの光に誘われたけど、なんとなく気分が乗らなくて断ってしまった。
こんな寒い日はこたつでみかんに限る。
大学を出て家へ帰る前に、スーパー寄って弁当でも買おう。
高校卒業後、実家の隣の県にある大学に進学するにあたって一人暮らしを始めてから、ようやく2年が経とうとしている。
家事はそれなりにできるが、やっぱり一人暮らしだと自炊するより弁当やカップラーメンを買う方が安上がりで、ついつい自炊を怠ってしまう。
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