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ああ……母さんの飯が恋しい。
スーパーに寄った俺は、弁当とチューハイを買った。
家に着き、ドアを開けようとすると、隣に住んでいる榊さんの家のドアが偶然開いた。
「あ、那智くん!おかえり~」
「ただいまです。榊さん、お出かけですか?」
隣人の榊 憂さんは、俺と同じ大学の3年生。
俺の1つ上だ。
でも身長が低くて可愛らしいせいか、あまり年上には見えない。
穏やかな話し方と雰囲気に、癒されてるのは俺だけじゃないはず。
「うん、ちょっとね~。寒いから風邪ひかないように気をつけてね!いってきまーす」
「榊さんも気をつけてくださいね。いってらっしゃい」
ぱあっと明るい笑顔を浮かべながら手をひらひらと振る榊さんに手を振り返して、俺はドアを開けて家に入った。
可愛いな、癒された……
ふわりと笑う榊さんを思い出して、頬が緩む。
子犬に似てるなあ。榊さんを見ると、いつも犬を飼いたくなる。
本人には言えないけど。
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