アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
今回の職場 3
-
「…様になるね」
「どうも」
俺は日本刀。相手にも日本刀。
「俺が斬りかかったら、刃で受け止めてください。そこから6秒後に俺が飛び退くんで次はそっちから斬りかかってきてください」
「はいよ」
ガシャッ、ガキッ、と刃のぶつかる音が良い感じに響く。
「……っとお?!」
「!」
相手、袴に馴れずコケるっていう。
そんでまさかのこっちに倒れてくる。
「っ…」
「…案外綺麗な顔してんじゃん」
「……重い。さっさと退け」
「酷くね?!」
絵的に俺は押し倒されてるらしく、こいつが退かないと立てない。
「壱、さっきのは無いだろう」
「あんたが倒れてきたんです。不可抗力です」
「ちょ…」
「あと動きが遅い。袴に馴れてないとか言い訳は良いけど、あんまり遅いとケガするよ」
「ちぇ」
結局、殺陣指導は今日はこれだけで、明日に持ち越しになった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 174