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介抱して、手懐けて 2
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風呂から揚がると否が応に身体を拭かれ、渡された下着とサイズの合ってないTシャツを一枚着せられる。
「でかい」
「うん、可愛い」
「るさい」
ぶかぶかで、鎖骨まで見えているであろうTシャツの裾を掴むと、木崎に頬を撫でられ、俺はその手を払い除ける。
「さ、おいで」
「飼い犬になれ」
「やだね」
「即答か」
「当たり前だ」
「さっきまであんなによがってたのに?」
「知るか」
後ろから髪に指を差し込まれ、頭を固定される。誰だこの手…視界に居ない…マサキか。
「拒否権は無いよ」
「ハァ?」
「いいんじゃないか?家賃は前より安くなる上に、性欲を持て余すことも無い」
「いつ俺が欲求不満になったんだよ」
「ここで」
薄っぺらいTシャツを捲くり上げられそうになって、俺は必死に裾を掴んで下に引っ張る。ちょ、力入らな……
「何を今更恥ずかしがる?お前の知らない所まで暴いているのに」
「るっさい。さっさと家に帰しやがれ」
「言わなかった?君の服は今着ているそれだけ。切り刻んだって」
「聞いた」
「それなのに、どうやって帰るつもり?」
望んでも衣類はくれないだろうな。ここに閉じ込めると公言した限り。
とすると、逃げ出すのは不可能って事か。
「諦めがついた?」
「今俺が、三人をブン投げてから衣類を奪っていくとは考えないのか?」
「できるの?」
頭上から声が降ってきて、眼球だけそっちを向けると、興味津々と言わんばかりのマサキがいた。
「これでも殺陣師だ。一通りに武術は嗜んでるし、元々そういった部活にしか入ってなかったからな。言われれば手加減無しにやれる」
「じゃあ、俺も手加減しない」
「?何を」
油断した、そう思ったときには遅かった。口を口で塞がれていた。抉じ開けようと舌で何度もなぞり、ついには俺の鼻を摘んで苦しくなった瞬間に捻じ込んできやがった。
「んん~~~!!!」
「あーぁ」
「だと思った」
「んっ…壱の唾液って甘い」
「んな訳…」
「と、言う訳で」
再び、首元で耳障りな金属音が響く。
「よろしく。壱」
鍵をネックレスにした木崎が、愉しそうに俺の顎を掴んで俺と目を合わせて言った。
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