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替わり1
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懐かしい夢を見た。
でも、目を覚ましたそこに翔真が居る訳でもなく心がまた軋んだ。
「なぁ、玲音」
「あー?」
「やっぱりお前、なんかあったろ?」
千里の言葉に、少しだけ黙り込んだ。
図星だっからなんて返せばいいのか、一瞬迷った。
だからだろう、千里もその言葉が図星だと気づいたみたいだ。
「翔真のことか?」
「…べっつに」
「でもお前、さっきから俺と重ねてるよな?アイツの姿」
「重ねてなんかねーよ」
「嘘つくなよ」
「嘘じゃねーって」
「玲音の嘘つく時、耳触る癖気づいてるか?」
俺は耳を触っていて、千里の鋭い視線に思わず俯いた。
無意識にやってた。
嘘つく時、耳触ってたのか…俺……
「…俺じゃ頼りねぇ?俺じゃアイツの替わり、務まらねぇ?」
千里は眉を下げ、悲しそうに言った。
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