アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
- HAPPY END Ver.-
-
「好きだ」
翔真の言葉が頭の中でリピートする。
あり得ない、嘘だ、だってそれは……俺が望んだ妄想でしかない。
「ん、なの…嘘……」
「玲音、俺の目……見ろ」
ぐいっと顎を持ち上げられ、翔真と目が合った。
真剣な真っ直ぐな瞳。
嘘なんて、ついてない……?
「…遠回りでごめん、素直に言えなくてごめん。
だけどもう嘘なんてつかねーから…っ
もう離さねーから……!」
"だから、隣に居て"
そう耳元で囁かれたら、拒否なんて出来ない。
…拒否なんてはじめから出来ない。
「ほんとに、俺、隣に居て…いい?」
「ん…」
「迷惑、じゃねぇ……?」
「お前が居てくんなきゃ、無理……」
優しく頭を撫でられる。
翔真の体温、トクトクと心地いい心臓の音。
俺が求めてた、お前のぬくもり。
「…そろそろ、返事聞かせて」
翔真が意地悪い顔して笑う。
そんな翔真に、俺も笑って答えた。
「好きだ、バーカッ」
素直じゃないけど、こんな俺でもお前の隣に居てもいいなら……
これから先も、ずっとずっと。
「これから先も、隣に居てよ」
「今度は後悔しないように、お前を離してやらねーから」
そう言った翔真に、触れるだけのキスをした。
素直にならなきゃ伝わらない
言葉にしなきゃ交わらない
気持ちだけは、偽らないように
それが愛ってやつだから。
END
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 37