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「……え…?…嘘、だろ……」
「本当だよ。嘘ついたってしょうがないでしょー?」
残念だったねえ、と言いながら男がニヤニヤする。
こいつは、僕と同じクラスで。
僕と、席が前後で…?
頭がこの状況に追いつかない。
「…じゃあ、何で…何で、僕にこんな、こんな、…!」
「さぁ、何でだろうねえ?最近起きた出来事で、思い当たる節はないの?」
ーー最近起きた出来事?
……そういえば、昨日、和哉と…!
あ、でも、こいつが知ってるわけないし…
小瀬が隣で小さく吹き出す。
「本当 面白いねえ、君。百面相すぎて何考えちゃうか分かっちゃうよ?どうせ、和哉くんのことでも考えてたんでしょ?」
「なんで、知って…!?」
「何でっていうか、あの動画撮ったの俺だし?鍵、開いてたんだよねえ。和哉くんってば詰め甘い」
『あの動画』というのは、昨日の和哉との情事を収めた羞恥極まりない動画のことだろう。
それにしても。
「…ど、動画をお前が撮ったっていうのもおかしいけど…っ!僕のことこうやって拘束して、お前の目的は一体なんなんだよ!!」
小瀬は俺を一瞥すると、にやりと口許に笑みを浮かべる。
「うーん、そうだなあ。しいていうなら、『和哉くんが欲しい』ってことかな?」
え…?
和哉が、欲し、い…?
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