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救ってほしい
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「私は智樹様を愛していながら、智樹様を正しく諭すことができませんでした。むしろ、智樹様に加担し、涼真様や和哉様を深く傷つけてしまいました。この罪は決して赦されることではありません。すべてが終わったら、しっかりと償わせていただく所存です」
目の前の長身の細身の男ーー石川は、深々と頭を下げた。
石川の告白を聞いて涼真が小さい声で、そっか、と呟く。
「それで、僕たちに和哉と『小瀬』を助けてもらうためにドアを開けたってことだね」
「…はい、お恥ずかしながら」
石川にはこの状態をどうにかすることはできないーーだが、涼真たちならどうにかしてくれるかもしれないという可能性に望みをかけたのだろうか。
和哉のことを助けるのは当たり前だが、そだけでなく、本当の意味で小瀬を救ってほしいと石川は熱望していたのだ。
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