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告白
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二人は学校をあとにして、家へと向かう。
二人の家は学校からさほど離れておらず、あの細い路地を左に曲がればそれぞれの家が見えてくる。
「……和哉」
「ん?」
涼真が突然止まる。
「本当ごめん。俺、最低だよな。さっきは、本当にすまなかった」
そうだ。
涼真は俺が来夏を好きだと勘違いしているんだ。
……訂正しなくては。
「違うんだ!」
涼真が顔をあげる。
「俺、来夏のことが好きな訳じゃないんだ」
「え?じゃあ、何で……」
涼真が調子の抜けた声を出す。
ーー深呼吸する。
今から俺が言うことによって、涼真との交友関係が断ち切れてしまうかもしれない。
怖い。嫌われるのが怖い。
でも、伝えなくては始まらない。
「……俺、さあ…」
涼真の視線を感じる。
次第に自分の顔が熱を帯びていくのが分かる。
「…………ずっと涼真が好きでした」
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