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朝ごはん
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寝室を出て軽くシャワーを浴び、和哉が用意してくれた和哉の服を借りて着る。
和哉の服は涼真の服よりも大きいので、涼真が着ると少しぶかぶかになるのだが、自分が動く度に香ってくる、和哉の服の柔軟剤の柔らかな香りが、鼻に心地よい。
寝室を出て、リビングに入ると、和哉はもういなくて、もう既に学校に行ったようだった。
ふとテーブルの上に目をやると、ラップのかけられた料理が何品か置いてある。
そして、その脇には小さなメモ用紙があった。
開いてみると、見慣れた和哉の字があった。
『涼真へ
朝ごはんはさっき急いで作っておいた。急いで作ったから味は保証しない。すまない。ご飯食べたら、とりあえず休んだ方がいいと思う。もし、腰の痛みもとれて完全復活したら、学校に来るといい。学校には、伝えておく。とりあえず無理はするなよ。
和哉』
「和哉、忙しいのに、俺のために料理作ってくれていたのか……ありがとう」
メニューは、目玉焼きに野菜炒め、ウインナーといった、結構簡単なものであったが、それでも涼真は嬉しかった。
「いただきます!」
涼真は、元気よく言うと、笑顔で和哉の手作りご飯を頬張った。
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