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ひとりでご飯
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もう今は夜だ
1時半...くらいかな...
あの後、教室に戻って宗に「帰る」とだけ伝えて何処にも寄らないで家に帰ってきた
宗に「お前めちゃくちゃ変な顔してるな」っていわれたから変な顔を他の人に、あの王子くん...に見られたくなくてカバンに入ってたタオルを顔にぐるぐるに巻いて帰りの時間を過ごした
そんな王子くんの目に僕が入るわけないのに何したんだろう...
「明日は何時もより早く行こう、かな」
王子くんいつから桜の木にいるんだろう…
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
ジリリリリリ
「ん...んんん...も、う朝か...」
明るくて目があかないけど手探りで目覚まし時計を止める
時刻は午前4時
「まだ眠い...やっぱり4時はちょっと早すぎたかな」
昨日の自分の「4時起きしよう~」という考えに苦笑いをしながらベットから起きた
うちは親が家で絵の仕事をしていて朝と夜のご飯はみんなで食べている
でも自分が4時に起きたから、って2人を起こすのはダメなので今日はひとりで朝ごはんにしよう
「ひとりでご飯なんて久しぶりな...」
とりあえずご飯より先に歯磨きして着替えて持ち物準備
「さむっ...そうか~この間入学式あったばっか、な時期だからな...3年生になったし...」
昨日の朝とは全然、気分が違う
1日しか過ぎていないのにその1日でいろいろありずぎた
「もう今日は学校休もうかな...」
でも家にいてもすることがない
暇なのはいやだから憂鬱でも学校で授業を受けている方がいいかな
それに...
「今日も...王子くん、中庭にいるかもしれないし...」
なんか声に出して言ったから恥ずかしくなってきた
夜も考えてた王子くんも僕も男の子なんだよなって
別に偏見もないし、好きだから同性での交際をしてる子もいるんだから
僕は王子くんに「恋をした」僕を認めた
王子くんのことを考えてたら
ちょっとは行く気出てきたかも
目があったらいいな、なんて
僕、昨日失恋したばっかりなんだけどな
3年間みなちゃんが好きだったのは嘘じゃない
本当に好きだった
そして失恋した
でも
なんでだろう
それ以上に
学校に行ったら王子くんに会えるかもしれないと思えば
憂鬱な学校も楽しみの一つになりそうだ
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