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食堂の王道イベント!!
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昨日の涼太兄さんのまさかの発言で恐怖を覚えた訳だが、僕と兄さん達は問題にぶち当たっている。
「おいおい、今日昼飯どうすんだよ?」
「まさか、涼太兄さんが体調崩すなんて・・・・」
「悩んでても仕方ないよ?今日は食堂で食べればいいし。」
今日は涼太兄さんが熱を出してしまったのだ。お弁当はいつも、涼太兄さんが作ってくれていたので、僕達は食堂でお昼御飯を済まさなければいけない。
「じゃあ、また昼休みにね、彰太。」
「あの紫藤のクソヤロウには気を付けろよ!」
蒼汰兄さんは僕の頭をくしゃくしゃと撫でて、晃太兄さんはほっぺたをプニプニとつついて笑顔で去っていった。子供扱いは止めてほしい。
昼休みになると、兄さん達、彬君、夜空兄弟が向かえに来た。
「彰太!一緒に昼飯食べよう!」
「ちょっと~、彰太は俺達と食べるの~!王子様は女の子達と食べてなよ~w」
彬君と太陽が言い争っていると、
「・・・彰太、今日お弁当は?」
月臣が首をかしげながら聞いてきた。
「今日は持ってきてなくて、食堂で食べるんだ。」
「そーゆーこった!一昨日来やがれ!」
晃太兄さんが僕のあとに続き、毒を吐く。
「「「じゃあ、一緒に食堂で食べればいい!」」」
結局、皆で食べることに。僕と兄さん達は財布を、彬君と夜空兄弟はお弁当を持って食堂に向かう。
兄さん達も、彬君も夜空兄弟もイケメンなのでとても目立つ。ましてや僕みたいな平凡が一緒に歩いてるなんて、後が少し怖い。
「どうした彰太、顔色悪いぞ?」
「え、だ、大丈夫だよ!」
晃太兄さんに顔を覗き込まれ、慌てて返事をした。
「着いたよ。」
食堂で適当に注文し、料理を持って席に着く。
「おいしそ~♪」
僕は初の学食にテンションが上がる。
「いっただっきまーす!・・・モグモグ・・・おいしい!」
とてもおいしくて笑みがこぼれる。
「可愛いな~!彰太は、ほら、俺のも一口やるよ!」
晃太兄さんが自分のカレーをスプーンで一すくいし僕の前に差し出す。
「あ~ん・・・モグモグ・・・おいしい!」
「彰太、可愛い~!俺のもあげる~!」
「太陽、ズルい!僕のもあげる。」
「お前達すっこんでろ!彰太、俺のあげるよ♪」
「ちょっと、人の可愛い弟にちょっかい出さないでって、いったよね?全く・・・。彰太、僕のをあげるよ。」
「え、ええと・・・・」
ギャーギャーと騒いでいると、
「「「「キャーーーーー!!!!!!!!!」」」」
突然、悲鳴が、
「ウルセッ!何だ?」
「生徒会じゃない?生徒会が食堂に来ると悲鳴が響き渡るって聞いたことあるし」
向こうを見てみると生徒会らしきイケメン集団がみえた。
「おい・・・、なんかあいつらこっちに来てねーか?」
晃太兄さんが普段僕にはあまり見せない、不良の目付きになる。
「お前が、水守彰太か?」
生徒会らしき集団の先頭にいた人が僕に話しかけてきた。
「は、はい・・・。」
「俺は生徒会、会長の桐谷 誠(きりや まこと)だ。」
「は、はぁ・・・・」
僕が戸惑っていると、
「・・・チュッ」
「・・・え・・・・?」
会長は突然僕の手を取り、手の甲にキスをしてきた。
「「「「・・・・え・・・・?」」」」
彬君達が呆気にとられる中、僕は気絶しそうだった。
もう、勘弁してほしい・・・・。
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