アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
優しい狼
-
に、逃げてきたはいいけど、体力ゴミだから、もう限界だ・・・・・
ふと、後ろを振り返れば全員が全速力で追ってきている。
彰「も、もう勘弁してくれ~!」
いつの間にか、中庭まで来ていて僕はもうフラフラだった。もう駄目だと思ったとき・・・
?「君、こっちへ。早く・・・!!」
彰「え?」
驚きつつも声のした方に行ってみると、そこには薔薇の花が沢山咲き誇っていた。中央には白いテーブルとイスが置かれていて、秘密のお茶会って感じだった。
彰「わぁー!素敵だな~!こんな場所があったんだな~・・・」
?「大丈夫?」
驚いて振り返ると、そこには息を飲むほど美しい青年が立っていた。サラサラの金髪に、スカイブルーの瞳。透き通るような肌。それはまるで、天使のようだった。
彰「あ、ありがとうございます!助かりました!えと、あなたは?」
?「僕はアンドリュー。よろしくね。水守彰太君。」
彰「え、どうして僕の名前を?」
ア「フフッ、君はもう有名人だからね。」
彰「そ、そうなんですか・・・///」
は、恥ずかしい・・・
ア「ここはね、僕以外誰も来ないんだ。知ってるのは僕と理事長。あとは、君くらいかな・・・」
彰「へー、素敵な場所ですね!」
ア「でしょ?僕のお気に入りなんだ。ここにいれば彼らに見つかることもないし、大丈夫。」
彰「いやー、ほんとに助かりました!けど、どうして助けてくれたんですか?」
ア「君がすごく困ってて、助けずにはいられなかったんだ。」
彰「優しいんですね!」ニコッ
ア「・・・///君は他の人と違って素直さしか感じられない・・・。君みたいに僕とこうしてしゃべってくれる人は君がはじめてだよ。」
彰「え、どうしてですか?」
ア「皆いつも、僕の話も聞かずに、一方的にどこかに行こうとか、約束だよとか、好意を寄せてくれるのは嬉しいけど、僕の気持ちも知ってほしいんだ。」
彰「へー、モテるんだね。」
ア「そんなことないよ。皆所詮、僕の中身は見てくれないし。」
アンドリューは少し寂しげに目を伏せた。
ア「僕ね、君を見て思ったんだ。彼は面白そうだなって。君をいつも目で追うようになって、気づけば君以外視界に入らないくらいだった。僕は、君に一目惚れしたみたいなんだ。」
彰「へっ?」
ア「さっき君が困ってるのを見て、助けたいと思ったんだ。」
彰「あ、あのー。よくわかってないんですけど・・・」
ア「んー、じゃあ・・・」
ドサッ
急に押し倒され、ビックリして固まる。
ア「直接分かってもらった方が早いかな・・・?」
え、えぇぇえええ!?
こ、これはど、どうしたらいいんだーーーー!!!!!????
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 30