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お披露目 sideヴィント
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アルに逃げられた昨日、俺はある決心をした。
そして、翌日アルを探しに街へ行って
偶々(たまたま)寄ったパン屋で再会した時は驚いた。
昨日の今日で、まさかこうも直ぐに会えるとは思ってなかった分余計に。
昨日の影響か、予想通り逃げたアルを今日は予想よりも苦労せずに捕獲できた。
そのまま服屋に連行して(抵抗されたけど)
この状況に付いていけていないアルを見送って、只今着替え待ち中だ。
「珍しいですね。ヴィント様が誰かとご一緒だなんて」
「そういえば、そうだな」
「綺麗な子ですね。スタイルも良さげでしたし」
「ああ」
待つ事数分
「あの…」
カーテンの隙間からおずおずと顔を覗かせるアル。
「あ。着替えられましたか?」
「…はい」
「じゃ、開けますよ!」
シャッとカーテンが開かれる。
「本当はもっと着飾らせたかったんですけど、やっぱりここは素材本来の良さを!」
肩口まで伸び、全体的に無造作だった髪は後ろで軽く束ねられている。
上はシンプルに白シャツと軽い羽織りもの。
下は紺を基調とした裾(すそ)に美しい刺繍が施された細身のものを。
シンプルだけど、それがかえって彼の魅力を引き立たせていた。
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