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接触
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「ヴィント様、実はですね…」
「…! そうか」
店を出る直前、ヴァンに店主が何か耳打ちしていた。
何を聞いたのか不思議に思って、その後尋ねてみたが
はぐらかされた。
自分には言えない事なのかとムッとして
そこでハタと気付く。
何を考えているんだ?これでは拗ねているようではないかと。
モヤモヤとした心境のままヴァンに着いていった。
──────……
───……
また違う店に向かう。
今はその道中、だが周りからの視線が痛い。
それもそのはず。
デカい男2人が手を繋いで白昼堂々歩いていれば注目を集めて当然だ。
ただでさえ、彼といると俺の身体は異常をきたしておかしくなってしまうのに
手なんか繋がれたらお察しの通りだ。
すれ違う人や街の人達が此方をチラチラ見ながら何かひそひそと噂している。
彼は端整な顔立ちをしている(と思う)。
そんな彼の隣に汚(けが)らわしい俺なんかがいるから不自然なのだろう。
そんな光景見苦しい事この上ない。
だから、逃げないから離してくれと抗議したけれど
全く聞き入れては貰えなかった。
そうこうしている間に着いたらしい。
「ここで昼食をとる。」
「あの俺が着ていた服は…」
「さっきの店で預かってもらった。帰りに取りに行く」
「そうですか…」
その帰りはいつになるのやら…
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