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認識を改めていると、この『シャテキ』を催している店主らしき中年の男性が話し掛けてきた。
「兄ちゃん、ダガーを選ぶのかい?言っとくが銃よりそっちの方が難しいぜ?」
「いえ、こちらで大丈夫です。これをあれらに当てて落とせばいいんですか?」
「ああそうだよ。」
「分かりました。」
手渡されたダガーは5本。
つまりチャンスは5回。
スッと片足を一歩下げ、投げる体制に入る。
標的を見据え、狙いを定めてヒュッと腕を振り
5本全て手から放った。
──ズダダダダダン!!!!!
放たれたダガーは全て上段の商品に命中し、それらを裏手へと落とした。
(…ふぅ)
一仕事終えて集中していた糸を緩める。
途端、おおお!!!!っと周りから大歓声があがった。
「ふぇ!?」
いつの間にかギャラリーが増えていて、軽く人だかりが出来ていた。
緊張を解いた瞬間だったから、驚いたあまり間抜けな声が出てしまった。
「アンタ凄いな!長いことここに出店してるが、ダガーを使って全部命中させた奴はアンタが初めてだよ!!」
かなり興奮した勢いで詰め寄られる。
「はぁ、そうですか…」
思わず後退(あとずさ)るけれど、この集団では逃げ場が無い。
それから質問やら何やらで中々解放してもらえなかった。
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