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スリーピース6
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伏せた目の縁は羞恥から赤く染まり、長い睫がその上に影を落とす。
赤茶色い髪の毛の襟足から覗く白く細いうなじから風呂上がりの石鹸の香りが扇情を煽る。
そんな小口を目の当たりにした中道が喉を鳴らす。
気付いた時にはその白い首筋にべろりと舌を這わせていた。
「はっ……?えっ?…な、何っ?」
「ごめんごめん、なんかいい匂いがして思わず舐めちゃった」
「な、かみちぃ、くすぐったい……キモい…から……やだ…それ……」
いやいやと頭を横に振る度にサラサラと柔らかな髪が揺れる。
「小口なんかエロい。ここからフェロモン出てんじゃね?」
「ん……なの、出てな……」
眉を寄せ、耐えるように唇を噛み締める小口の表情に大月はぞくりとした。
「…本当だ。小口、すげーうまそ」
「んんっ………」
大月がスッと小口の小さな顎を持ち上げ、その赤い唇に自分のそれを重ねた。
「ちょ…俺、初めてなんだけど………!」
「ん。大丈夫。俺もだから。」
涙目で見上げた小口に再び大月が口づける。
『大月はもう白石さんとちゅーしたのー?』
『あんな可愛い子つかまえて、お前は不能か!』
『……まぁぼちぼち』
小口と中道に焚きつけられて答えたが、実のところ彼女とは全く進展していなかった。
先ほど小口達に約束したような合コンを開いてもらうよう彼女に頼むどころか、ここ数日まともに話しすらできていない。
告白されてOKしたものの、今まで剣道以外に脇目も振らなかったせいか異性にどう接してよいか分からず、困り果てている状況だ。
彼女には触れることすらできないのに、小口になぜかキスできてしまった。
そこには嫌悪感も気持ち悪さもない。
ただ吸い寄せられるようにーーーー本能に従っていた。
幾度も唇を合わせた大月は、そのうち薄く開いた隙間から舌を差し入れ、奥で縮こまっていた小口の薄い舌を無理やり絡ませてきた。
二人の唇から溢れるいやらしい水音を聞き、中道も顔を寄せる。
「小口、俺もしたい。させて」
横を向かせられ、そのままくちゅりと中道が小口の唇を塞ぐ。
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