アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
離れない理由
-
「そんなに嫌なら離れればいいやんけ」
翌日、学校で昨日の出来事を話したら、何度も聞いたごもっともな回答が返ってきた。
「そんなことしたら俺が負けたと宣言するようなもんじゃねぇか」
そう……
俺があの魔王様からどんな仕打ちを受けても離れないのは、単に幼馴染みというだけじゃない。
長年かけて鍛えられた負けず嫌いという一面が逃げることを許さないのだ。
結構鋭い奴で、圭太が猫かぶりなのをあっさりと見破った浩介のおかげで日頃の鬱憤の一部を浩介に話すことによって解消している。
「そんならもういっそのこと付き合えばええやん」
ベストカップルになれるで!と名案を思い付いたとでもいうように楽しげにそんなことを言うから思わず顔をしかめた。
「なんでそうなんだよ
俺もあいつもゲイじゃねぇっつーの」
「ふーん…」
何か言いたそうな感じだったが、先生が来たことで会話が中断された。
なんかニヤニヤしてたけど、何が言いたかったんだ?
あ、ゲイを否定されたと思って、傷つけちまったのかな?傷ついたのを隠すためにわざとニヤニヤしてたとか?
確かに初めて知った時は驚いたけど、それ以外は…エセ関西弁のセクシー兄さんだし頼りになるから親しくしたままでいたいんだよな… あとで謝っとくか
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 662