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動けない
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「ほんっとバカだな
猿以下だ」
カッチーン―――――!!!!!
「大体なんなんだよ!
猿猿って!!人を馬鹿にすんのもたいがいにっ……」
辛うじて動く首で後ろを見れば、さっきと同じ目がまっすぐに俺に向けられていた。
なんなんだよ…
魔王様のあの威圧的な目じゃないのに、動けない。
グイッ―――
力任せに向き合わされてまたドアに押し付けられた。
目を逸らしたいのに
逃げ出したいのに
まるで金縛りにあったみたいに動けない。
「言っただろ
お前は俺のだ」
「そ、それは、今は関係ないだろ」
女避けのためのゲイ設定なんだから
「関係ある」
その言葉と共にチュッと可愛らしい音が合わさった唇の間から鳴った。
フイッと逸らされる視線。けどその耳はほんのりと赤く染まっていた。
やっぱへんだ
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