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余計なことをしないでくれ
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なんとか起き始めた息子を寝かしつけて、風呂から上がると母さんが不思議そうな顔で玄関に突っ立っていた。
「なにしてんの?」
「あら怜司、あがったの
今圭太くんがね、前に持たせたおかずのタッパーを返しに来てくれたんだけど…
なんか様子が変だったのよね~」
圭太の名前にビクッと反応してしまった。
「あんたの彼女についていろいろ知ってると思って聞いてみたんだけど、知らないっていうし」
のほほんと話す母さんに俺の動揺はばれてないとホッとしつつも、なんてことを言ってくれたんだと少し恨んだ。
「あのな母さん
俺らもう高校生だぜ
俺の事をいちいち圭太に聞くなよ
圭太だって圭太の生活があるんだから」
だから余計なことは話さないでくれ!!聞かないでくれ!!
「何冷たい事言ってんのよ
圭太くんには昔っからお世話になってたじゃない
泣き虫のあんたに最後まで根気よく付き合って遊んでくれたの圭太くんでしょ?」
遊んでくれたというより遊ばれてたんですけど……
まぁ…すぐに泣いてたのは認めるが、大方の原因は圭太だぜ母さん
あとな…彼女なんてほんとはいないんだよ
どうして女ってのはすぐに喋りたがるんだろ。な、ねぇちゃん?
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