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イライラの理由
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やっと買い物を終わらせて、帰ろうとしたらまた正面に圭太のグループが見えて……
ベタベタと圭太にひっついてる女たちとニコニコ王子様をしてる圭太を見て、イライラモヤモヤとすっきりしない原因がわかった。
そう思ったら勝手に俺の足は動いていて……
「ちょっと…またあなたなの…?」
「一体何の用?!」
圭太の真正面に立った俺に女子たちは案の定俺をうっとおしそうに睨んできた。
そんな視線はなぁ!毎日のように浴びて全く怖くないんだよ!
(だけどちょっとは怖いんだよ!)仮にも女子なら作り笑いを練習しろ!この魔王様を見習え!……やっぱやめろ!
「圭太、ちょっとこっち来い!」
ガシッと腕を掴んで走りだした。
掴んでから、抵抗されないだろうかとかちょっと心配になったが、意外にも素直について来て……
後ろで「ちょっとー!」と怒ってる声が聞こえたけど、追いかけてくる様子はなくてちょっとホッとして、スピードを落とした。
俺が引っ張って早歩きをしてたはずなのに、いつの間にか隣で優雅に歩く圭太がいた。
なんかほんとムカつく!!!!!
そんなに身長変わんないはずだぞ!そりゃあ多少は圭太のが大きいけど……
たった13センチじゃねぇか
あ…どこに行こう……
思わず引っ張ってきたけど、行先とか全く考えてなかった。
とりあえず建物を出よう…
女子の追手に会わない場所で、魔王様も現れなくて静かに話せる場所……
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