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話す場所
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…………どこだ?
この辺りの地図を頭に浮かべて、どこかいい場所はないかとグルグルと考える。
う゛ぅ~~~
見つからない…もうこの際建物の影でもいいか…
そう思っていたら圭太を掴んでいた手が逆に圭太に掴まれて、ぐんぐんと歩き始めて焦る。
「ど、どこ行くんだよ」
「ん?カラオケならいいかなと思ったんだけど」
あぁ…
それならまぁゆっくり話せるか…
王子様だったけど、久しぶりにした会話になんの気まずさもなくて…逆にあまりにも普通過ぎて少し拍子抜けした。
それにしてもよく分かったな
話をする場所が欲しかったこと
近くのカラオケ店に入って、フリードリンクもちゃんと準備して…
まるで本当に遊びに来たみたいに錯覚してしまいそうになった。
けど、曲は入れない。向かい合わせに座って、黙ってしまった。
歩く時間が長すぎた…!
クールダウンしてしまって、言いたいことがあったはずなのに何をどこから言えばいいのかわからなくなってしまった。
そして勢いとはいえ、あの場から引っ張り出したことも後悔してきた。
あとででも時間はあったはずなのに…
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