アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
条件反射
-
物心ある頃からこちょこちょは苦手だった。
最初は姉が俺を躾け(イジメ)るための手段として使用していたと大きくなってから聞いていた。
そしてその役目は圭太へと引き継がれ、条件反射とでもいうのだろう。ちょっと触られただけで大げさに反応してしまい、大した抵抗ができなくなる。
長谷は俺より小柄。馬乗りになっていようと本気を出せば何とかどかせられるはずなのに長年かけて植え付けられた力の差はそれを拒む。
「やめ、ろ…ヒャッ……も、いいだろ…!」
情けなくて涙まで出てきた。
「じゃー命令実行するねぇ~」
ペロリと舌なめずりしたかと思うと、そのままブチュゥッと唇が合わさってあまつさえ舌まで入ってきた。
ぐねぐねと力任せに口内を這いまわるそれ。
「ん~っ!!
ンッ……ふ……ッ…」
気持ち悪い。それが正直な感想だった。
流石に抵抗を試みるがこちょこちょのせいであまり残っていなかった体力の大半を削られ力が出ない。
しかも微妙に長谷のモノが当たってる。
「はいはーいそろそろストップしようねぇ」
そんな声と共に長谷が俺の上から降ろされた。そして浩介の顔が視界に入って、大丈夫かと聞かれるが、息が切れていてすぐに返事を返すことができなかった。
けど助かった安心感からか、さらに涙が溢れてきて思わず浩介にしがみついた。
「わ、悪かったって
ちょっとふざけ過ぎた
けど、お前エロ過ぎだから」
ペラペラと言い訳を重ねていたが、俺の耳にはほとんど入ってこない。ただ怒りと嫌悪が募る。
「………
ふざけんのも大概にしろ!」
バシッと頭を叩く。
このままこの部屋にいるのが嫌で部屋を出ようとしたら、「そのエロい顔のまま出ていくのは危ない!」なんて止められたけど、言ってる長谷の方がよっぽど危険だ。
止めに来た長谷を蹴っ飛ばして部屋を抜け出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
76 / 662