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時間よ戻れ
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圭太のせいだとか、キスされたのが嫌だったとか、声がよすぎるだとか、こちょこちょはやっぱ嫌いだとか、そういえば好きだって言われたんだっけとか、いつ仮面がはがれるのかとか、もう早く寝たいとか、すべては圭太のせいだとか、グルグルグルグルいろんなことが回って、とうとう頭がパンクした。同時に涙腺が決壊する。
「うわぁ~~~ん!!
ケータが悪いんだぁ!…ック……
なんで俺なんかを好きだとかゆーんだよぉ!
ヒック……ケータのせいでなぁ!グス…長谷にキスされたんじゃねぇか!
ヒッ…なのにお前キス上手過ぎんだよぉ!
長谷の舌も…ヒック…当たってきたモノも気持ち悪かったのに、お前ほんとふざけんじゃねぇよ!
ヒック……人の事ムカつく言いながら襲ってんじゃねぇよ!
ムカつくのか好きなのかどっちかにしとけやコンニャロー!
ムカつくのはこっちのセリフだバーカ!グス……
お前は全部俺をからかうための冗談だったかもしれねぇけどなぁ!ヒック……
こっちはお前の事嫌になるほど思い出して考える羽目になったんだぞ!いい迷惑だ!」
ポカポカと叩いて、八つ当たりする。我ながら子どもっぽいとは思うが、一度口が開くと止まらない。
そのくせ圭太の顔を見るのが怖くてうつむいたまま。
「ヒック……顔も声も良くておまけにテクまであるとかふざけんじゃねぇよ!
グスッ……そこまでいいなら性格も直しやがれバーカ!!バーカ!!
ケータなんか…ケータなんかなぁ!嫌いだ―!!」
とりあえず全部出し切って、涙腺も落ち着いて来て冷静になってきた。
しゃっくりは止まらないけど
冷静になってくるほどに自分のしてしまったことの恐ろしさに気付く。
どーしよー…やっちまった。
魔王様に悪態ついたしまった…
時間よ戻れ!タ○ムターナーかタイ○マシンが欲しい!なんならどこ○もドアでもいい!
顔あげられない。何も言ってこない圭太が怖い!
「なぁ…
それ俺が好きで好きでたまらないって言ってるようにしか聞こえないんだけど」
…………
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