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記憶
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部屋を出てバタバタと逃げながら、ふと見た夢の内容が頭をよぎった。
なんで夢の中でも圭太とキスしてんだよーー!!
しかもなんか口走ったぞ!言葉は思い出せないけど、キスを強請ったのは覚えてる。
頭…ふわふわしてるのに気持ちよかった……
イヤァ―――――――!!!!
なんか衝動的にすぐそばにあった壁に頭をぶつけた。
い、痛い…
わ……忘れるんだ!!どうせ夢の中だ!
でも、感触がリアルなのは…いや!気のせいだ!前にされたのを思い出しただけだ!
「何してるんだい?」
ふと声を掛けられて、振り返れば三年生だと示す緑ジャージが目についた。
この人…確か一緒の部屋でFSしてる人だ
「あ、いえ…
先輩こそ、ここの階は二年の部屋しかありませんよ?」
「あぁ…
今まで朝練、つっても自主練なんだけど外走っててさ
部屋戻ろうと階段上がってたらなんかゴンッて音したから気になって…
そしたら君が壁に頭をつけてたから気になって声かけたってわけ」
朝練…
合宿に来てまでするんだ…
「すごいっすね
俺、朝得意じゃなくて…朝から運動とか絶対無理です
あ、音なら気にしないでください」
自分から頭ぶつけた説明とかできないから
「そう?あ、そういえば君、椿…くんだよね?
朝練終わったころにちょうど見かけるんだけど、いつもいつもすごいよなあの人だかり」
アハハと笑う先輩とは対照的に俺からは乾いた笑みが漏れた。
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