アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
偶然から運命まで
-
この状況で女の子が桃華ちゃんなら羨ましいとも思うのだが…
う~ん…不愉快でしかない。綺麗な人だとは思うんだけど…
なんかその光景を見ていたくなくて、もう人がほとんどいなくなったショーのステージを眺めた。
あれだけ盛り上がっていたステージもショーがなければ寂しい空間だな…
「怜司?」
声を掛けられて、ハッと我に返ったら圭太が心配そうに俺を見ていた。
「ん?」
「なにかあった?」
「なにも?あれ?あの女の人たちは?」
よく見ると、あれだけグイグイ引っ付いていた人たちはいなかった。
「帰ってったよ」
「さすが王子様仮面は伊達じゃないね
いったいどんな言葉を並べたの?」
「今から帰るとこだけど、今回の偶然が四度目の運命になれば考えますよって
だから今頃駅に向かってるんじゃないかな?
今から帰るって言葉を信じて
俺達は乗らないし通りもしない改札の前で奇跡を作り出すために」
「なにそれ」
「あれ?知らない?
一度目は偶然、二度目は奇跡、三度目必然、四度目運命ってやつ」
「なんじゃそりゃ」
つまりは四度目に再会すれば……
それは運命の出会いってことになるのか?
そうなったら……
どうするんだ?付き合うのか?
「もういいだろ?早く行こうぜ」
「……あの二人のどっちかと付き合うのか?」
思わず口にしてしまって慌てて自分の口を塞いだ。
今の言い方だと…
「…ヤキモチ焼いてくれてんのか?」
「ち、ちがっ…」
誤魔化さないと…!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
139 / 662