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無意識の言葉
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「今のもっかい言ってみろ」
「あ゛?変な言い方すんな…?」
「違うその後」
「…余計な心配かけさせたくない」
「その前」
「昔からの付き合い……」
「そのすぐあと」
「だーかーらー!母さんたちも……
──!!」
「も?」
何を言わせたいのかがわかって口を噤んだ。
……も………圭太の事好きだから……
無意識に口走ったとはいえ二度も言えるかそんな事!
「俺の事好きって聞こえたんだけど、“も”ってあと誰?」
その顔、全部わかってるくせに…
頬杖をついてクッと小さく口角をあげて、まっすぐに見てきた。
「さ、さぁな!
そ、それにせめて俺のそばにいたいって言ってたのは圭太だろ
これまで通り幼馴染みで何の問題があんだよ!
こうやってお互いの家に行き来して、ご飯もよく一緒に食べて、時々掃除までしてやって、2人で出かけることだってある
それで十分じゃねぇか」
幼馴染みでいるのはそんなにダメなのか?ずっと一緒に居るじゃないか…
別れるかもしれない恋人っていう不安定な関係よりも
家族みたいな、兄弟みたいな幼馴染みっていう関係の方がずっといいじゃないか…
もうこれ以上かきまわさないでくれ
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