アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
絆創膏とシップ
-
「あぁ…圭太を逆恨みしてる人たちからはモテてるだろうな」
ハハハと乾いた声が出る。
何度吊り合わないだの圭太のせいで彼女に振られただの言われ続けたことか……
「え?いや…
まぁそういうことでええか
とにかく!今日はボタンもネクタイも緩めたらあかんで?」
「えぇ?!ネクタイも緩めたらダメなのかよ」
首苦しいんですけど
「ダメ!」
「は、はい!」
ビシッと強い口調で言われて反射的に返事してしまった
「あ、その絆創膏の貼り方やと目立つからシップの方がええと思うで」
やっぱ不審に思うよね…絆創膏の二枚張り。
服でほぼ隠れたけど一個だけ絶対に隠れない場所につけられたんだよな…
今日体育がないのが何よりの救い。こんなの見られたらホント死ねる
ほら、と差し出されたシップをありがたく受け取り「寝違えたことにしとき」と誤魔化し方も伝授してもらった。
おかんは何でも持ってるな…
運動部でもないくせに
「ほなチャイム鳴ったから行くか」
パンパンと膝を叩いてドアに向かう浩介を後ろから追いかける。
「あ、なぁ…歯形ってどういう意味?」
「歯形?へぇ~
まぁ愛情表現やけど嫌ならちゃんと言った方がええで」
噛むのが愛情表現?ニヨニヨしてるけどみてないもんね
その後──
「レーちゃん!一回でいいからサせて!!」
と言ってきた長谷をぶっ飛ばしたのは内緒の話だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
195 / 662