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感染 Scene坂上
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俺は悩んでいる…。
悩みの種は、もちろん恋人についてたが。
惚気と言われたら心外だが否定はできない。
俺達の関係は、簡潔に言えば俺の酔っ払っての間違いから身体の関係を持ってしまい、猛アタックされた後に俺が根負けして付き合いが始まる。
付き合うといっても、俺は恋人よりも10以上も歳上な訳で…
主従関係は俺が上になる…はずだった…
何処を間違えたのか、常に恋人に従わされる俺は情けなさすら感じる今日この頃。
ストレートに愛情をぶつけまくってくる恋人は、意地悪でたまに鬼の様にも思う、のに…甘え上手で俺にするお願いは絶対にNOとは言わせない。
こんな恋人に俺は日々翻弄される。
その子鬼は珍しく風邪をひいて2日も欠席していた。
良い気味だ、たまには大人しくしていればいい、俺は清々しい気持ちで教壇に立つ。
恋人は熱が高く辛いのか連絡もして来なかった。
清々しく過ごしていたのに、四日目となると少し寂しくもなる、連絡もないしそんなに辛いのかと熱にうなされる恋人を想像して心配もする。
丁度、プリントも溜まってきたしプリント渡しがてら様子でも見に行ってみようかと担任らしく思った。
あくまでも担任としてだ、恋人として行くわけじゃぁない。
だから、様子見てプリント渡したら帰る、それだけの事だ。
午後7時、部活の指導を終わらせてから俺は恋人、野々村 一(イチ)の家に向かった。
インターフォンを鳴らすと、イチの母親が出てきて朗らかな声で挨拶をしてくれる。
「夜分にすみません、イチ君の様子を見に来たのと、溜まっているプリント類を届けにきたのですが、ご本人には会えますか?」
「先生、息子の為にわざわざすみませんねぇ。部屋にいますから、どうぞ上がってください」
「はい、お邪魔します」
部屋まで案内されて、飲み物を持ってくると言った母親に「すぐに帰るのでおかまおなく」そう言って、イチの部屋のドアをノックした。
「入るぞ」
ドアを開けるとイチはベッドに寝ていて、目は閉じられている。
俺はベッドの横に行きイチの横に座り顔を覗き込んだ。
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